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セイギ の よる

226f6403.jpg舞方雅人様のブログにて掲載されたSS
「悪の組織をつくろう」の姉妹編となります
「セイギの○○」の続きをEnne様より頂戴いたしました。
どうも有り難うございました。

セイギの組織ツクールの力で正義の司令官に洗脳されてしまった由美ちゃん。そして、同じくセイギのヒーローとして洗脳されてしまったのは何と彼女の担任芹蔵先生なのでした。
             セイギ の よる

こつこつこつん

わたしの部屋のドアを内側から特別なノックをする

かちりって音がしてから
わたしの部屋のドアを開ける

普段なら、廊下に出るはずのそのドアを開けると

うん

秘密基地に入れるんだ

どうなってるのかは、ツクールが
「ワカル必要ハ、アリマセン」
うん、そういったから、ちっとも気にならない

目の前のぴかぴか光る銀色のドアがすぅっと開いた
この奥がわたしの秘密基地

そしてここが秘密基地の司令室
そう「由美指令」が過ごす部屋

うん

半円形の指令卓が、指令のシートが、それからそれからたくさんのスクリーン
ううん、もっともっと大事なもの
そうだよ、指令卓の上でわたしを待っているもの

『ツクール』
そうだよ、ツクールがここでわたしを待ってるんだ

ここではわたしは奴隷

うふふっ、どきどきしちゃうよ
ここでは口に出したっていいんだ

由美は奴隷です

ツクールの奴隷です

由美はツクールの奴隷です

あは、やっと言えたよ

ほんとはツクールに跪きたいくらいだよ

でもツクールはそんなこと望んでないんだ
だって、そんなことしなくってもわたしが奴隷なのはわかりきってることだからなんだよ、うふっ

だから、わたしはそうする代わりに、指令卓の上に乗せてあったツクールを黙ってぎゅっと被ったんだ

ぱちり

留め金が首に掛かった

ああ、もうどきどきして心臓が口から出そうになっちゃう
毎日こうしてツクールを被ってるけど、由美が奴隷になってから、いつでもこの瞬間がどきどきしちゃうんだ

だって、だってさ
ここでこうしてツクールを被る
うん、そうすればもう、うん、もうもう由美はツクールの思うまま
うん、ツクールが由美をどうにでもできるんだよ、あははっ

ツクールが由美を洗脳したければ、いつだって由美を洗脳できる
「由美指令」に変身させてツクールの言いなり人形にしたければ、ぱちんってバイザーを降ろす
それだけ、それだけでいいんだよ

ど、どうしよう
い、言っちゃっていいかな、いいのかな
あはっ
なに考えてるんだろ、あははは、今わたし何を馬鹿なこと考えたんだろ
あはは、もうやんなっちゃう
だって、だってさ、いまこうやってツクールを被っているじゃない

もし、言っちゃっていけないならツクールがバイザーを降ろせばいいんだ
あははっ、うん、たったそれだけで、由美はもうツクールの言いなり人形になるんだもん
それに、それに
ああ、本当にどきどきしちゃうよぅ
言っちゃいけないことを由美が言っちゃうようなら、ツクールが洗脳してくれるんだ
あはっ
そんなこと考えられないように、由美を洗脳してくれるんだよ

あははっ

どうしよう、うん、言っちゃう

由美は奴隷です
由美はツクールだけの奴隷です

由美は由美はツクールの奴隷です

あはっ言っちゃった、また言っちゃったよ
ちぇっ
どうせなら言っちゃいけないほうが本当は良かったのかも
だって、そうすれば
すぐに洗脳してもらえれるかもしれないのにさ
あはっ

わたしぺろって舌を出しちゃった

いけないいけない、洗脳はツクールが好きなときにするんだ
だから、いつ由美を洗脳するかはツクールが、ツクールだけが自由にきめる事なんだから

奴隷が、うん、奴隷の由美がそんなこと考えちゃいけないんだよ、あはっ

えっと、でもえっとえっと

ああ、そうだよ、もう奴隷になってから2回も洗脳してもらっちゃったんだ
うん、勿論バイザーが降りて「由美指令」になってる間は
ずっとずっと洗脳してもらってるの
だけどさ
由美でいるときに洗脳されると
自分が何かってわかるんだもん、自分が奴隷だってわかるんだもん
自分が何の何なのか、はっきりはっきりわかるんだもん

奴隷、いいなり

ああ、もう考えるだけ、頭に浮かべる、それだけで、どきどきしちゃう

ツクールが普段隠すようにって、ヒミツにするようにって洗脳していてくれなければ
学校で皆に言っちゃうかもしれない

由美は奴隷になったんだよ

ツクールの言いなりになる奴隷になったんだよ

奴隷になることを喜ぶように洗脳してもらったんだよって

そうして、わたしは司令官のシートに腰掛けた

まだ、どきどきが収まらないよ

え、えっ?

い、いま、たったいま
すっごいこと



はぃ

ほ、ほんとに?

あ、はぃ

はぃ

し、します

で、でもでも ほ、ほんとにそんなこと

でもでもしちゃう

しちゃう、うん、しちゃうよ

きっと、きっとわたし真っ赤だ

でも、でも、命令されちゃった

うふ、す、すっごい

こ、こんなこと命令されるんだ

でも、絶対従うんだ

だってだって、わたし奴隷なんだもん

奴隷、奴隷だから
こんな恥ずかしいこと命令されるんだ
うん、こんな恥ずかしいこと命令してもらえるんだよ

ど、どうしよぅ、恥ずかしい、恥ずかしいよぅ
叫んじゃいそうだよ、だって嬉しいんだもの
奴隷でなくっちゃ、ツクールの言いなりになる奴隷でなくっちゃ
ツクールの言いなりにされる奴隷でなくっちゃこんなこと命令なんかしてもらえないんだよ

うん、命令されるのが嬉しいの
命令されて嬉しいんだ
それがそれが恥ずかしいんだ

だって、由美、うん、由美が心のどこか、どこかで
ううん、奴隷にされてからは、ずっと考えてたんだもの

そう、洗脳されるようになって、うん、それから気付いたんだ

う、ん…

洗脳機に掛けられる、うん

そうしたら、ゆみ、由美がどうなるのかって
どうしよう
わたしきっと真っ赤な顔だ

でも、うん、奴隷なんだから、だから

わたし、まず準備をしなくっちゃ

「スレイブタード」

そういって胸の前で両手の人差し指と中指をぴぃんって伸ばした両手を交差させる

由美の身体がぴかって光ったと思ったら、由美の身体は薄いブルーのレオタードに包まれた
ううん、レオタードなのかなんなのか良く知らないんだ

うん、長袖のレオタードそっくりだけど
でも、これが由美がうん、あぁまたどきどきしてきた
由美が奴隷になるときの衣装なんだよ

ローズのね、ローズのアーマーの下がどうなってるのか見たら
ローズがこれを身につけてたんだ
で、これに先生でいるときに衣装の名前をつけさせたら芹蔵センセが「スレイブタード」ってつけたんだよ

よくわからなかったからどんな意味なのって聞いたら
センセが真っ赤な顔で『奴隷の衣装、奴隷のレオタード』って教えてくれたんだ
だからわたしもあとでこっそり真似してこれをツクールに着せてもらったんだよ

ふぅ、これでわたしの準備はオッケだね
うぅ、つぎ、次にいかなくっちゃ
もう、どきどきだよぅ

「芹蔵先生、ローズになって、それから秘密基地に来て」

わたし、指令卓の通信装置をオンにして、先生に命令したんだ

「はぃ、由美さん、すぐに」

先生はどうやら一人でマンションに居たみたい
うん、洗脳してあげる前は、先生をローズに変えてから命令しなくちゃいけなかったんだ
だけど、もう先生もわたしのおもちゃなんだ、
ツクールの言いなりの、ツクールの奴隷のわたしのおもちゃなんだよ

ぷしゅぅんってローズ専用のドアが開いた
うん、先生のマンションにもわたしの部屋と同じようにこの秘密基地とつなげてたドアがあるんだ

『シスターローズ参りました』
ローズが両手を身体の脇に添えて指先を反り返らせるようにしてぴっと身体を張ると
わたしの前に立った

ローズメットとバイザーに隠れて先生の、ううんローズの表情は口元しか見えない
だけどわたしは知ってるんだよ
今、ローズがどんな顔をしてるのか、あはっ

戦闘モードに入っていないローズの眼は何も浮かべてない
じっとわたしの、うん、わたしや「由美指令」の命令を待つお人形になってるの
うふふっそうだよ
今のローズはわたしのいいなり人形
ここに呼ぶときは
絶対にローズになってからでないと入ってこられないんだ
うん、ここに呼びつけたあとはバイザーを上げて芹蔵先生に、うん、由美の奴隷の芹蔵先生に
戻してあげてもいいんだけどね

ああ、またどきどきしてる

うん、これからのことを思うだけでもうどきどきだよ
でも、しなくっちゃ、だって、だってわたしは奴隷なんだもん
だから
わたしは、ローズに命令したんだ

「シスター・ローズ、わたしを洗脳機のところまで抱っこして連れて行って?」
「はぃ、由美さん」
あぁ、もう心をなくしてるローズのこの声を聞くだけでもどきどきするよぅ

わたしの身体はローズのアーマーに包まれた腕でそっと抱き上げられた
それから、洗脳機のところまで運ばれる間
あんまりどきどきしちゃってたから、わたしローズの胸のアーマーにしがみついちゃってた

それから、それからわたしはローズに命令してわたしを洗脳機にセットさせたんだ

うぃぃん、かちかちかちり

洗脳機とツクールが繋がった、もう拘束なんか必要ないんだ、だって奴隷が洗脳されるのは当たり前
奴隷のわたしが暴れたりするはずないんだもの

だ、だけど
ほ、ほんとうに心臓が破裂しちゃいそうだよ

で、でもこれから、これからが大事なんだ

「シスターローズ、ローズメットだけつけたままでアーマーを全部とって」
「はぃ」
かしゃん、からぁん
ローズがアーマーを外していく

アーマーが外れたローズはうん、わたしのと色違いの「スレイブタード」に包まれてる

この格好も素敵、洗脳機につながれながら、わたしはインナーとヘルメットだけを身につけた
ローズの姿に息飲んじゃったんだ

手首から上
首から下
うん芹蔵先生の白くってながぁい肢から上は、うん新体操の選手みたいなほんのりうすばら色の
うん、わたしのと色違いの「スレイブタード」に包まれてる
レオタードみたいなインナーに包まれてる

先生の大人の身体、すっごく綺麗だ
憬れちゃう
これがわたしの奴隷、わたしのおもちゃだなんてまだ信じられないくらい

あぁ、もうどきどきだよぅ、でもこれからが大事なんだ

「ローズ、わたしが合図したら洗脳機のスイッチを入れて」
「はぃ」
「それから、スイッチを入れたらバイザー解除、ヘルメットはかぶったままで
 芹蔵先生に戻りなさい」
「はぃ」

うぅ、やるよ、やるよ
「ローズ、いまよっ」
「はぃ」

こ、これで見ちゃうんだ、ローズは、ううん先生は、芹蔵先生は見ちゃうんだ

自分をおもちゃにしてるゆみ、由美が何を着てるのか

うん、何が着る衣装を身につけて、何してるのか見ちゃうんだ

びぅびぅびぅ

あ、あぁ、はじまる、はじまるよぅ

はぃ、由美を由美、ゆみを洗脳してくださぃ

びぅびぅびぅびぅ

あぁゆみ、ゆみ、由美はどれいです、ツクールの奴隷です

あぁ、みてるみてるよぅ

はぃ

はぃ命令に従いました

あぁ

はぃ、見られています

ゆみ、由美、由美が洗脳されるところを

由美がツクールの奴隷にしてもらっているところを

芹蔵先生に見られています亜希子先生に見られています

あ、はぃ

由美がツクールの奴隷だって先生に見せました

あっ、くる、きちゃうよ

あぅぅ

く、くぅん

あ、あれ、どうして

いつもみたいにならないよぅ

やだ、やだやだ

どどうして

は、はぃ

由美はつ、つくーるの、ツクールの、つくーる、つくーるツクールの…

い、いいたい

いいたいのに

い、いえないよう

だ、だってだって先生が見てる

センセが見てるよぅ

あぁ

おかしく、おかしくなっちゃうよ

ゆみ、ゆみは、ど、どれいなの
ドレイなのに

いいたいのに

ううん、もうさっき口にしちゃったのに

いつもみたいに良くなんないよぅ

センセ、センセが見てる
せ、センセが、これみてる、ゆみ、由美が、センセをいいなりにする由美、由美が
奴隷だって、ツ、ツクールの奴隷だってし、知られちゃったんだ

由美の事いやになったらどうしよう
センセが由美にあきれたらどうしよう

由美のおもちゃじゃなくなったらどうしよう

そ、そうおもうと

あ、いやいやいや

だ、だめだよぅ
よ、余計なこと考えちゃ、せ、洗脳してもらってるのにぃ

由美は由美は

あくぅ、く、くるしいよぅ

わ、わたし、ゆみ、ゆみ由美は…

あ、あぁ、や、やだよぅ

どれいなのに、奴隷になれるのに、よくならないよぅ

ぎゅ

え、あ、いま、な、なにが

わ、わたし、わたし先生に

先生に抱っこ抱っこされてる

先生の胸、あったかい、あったかくって柔らかくって、柔らかで

「わたしは由美さんのおもちゃよ?」

え、えっいまなんて
先生なんて?


びぅびぅびぅ

は、はぁはぁはぁ
せ、せりくらせんせ、そ、そんなことしても

せ、せんせは先生は

「はぃ、奴隷です、由美さんのどれい、おもちゃですよ?」

先生は優しく優しく由美、由美を抱っこ抱っこしてくれたんだ

先生の胸、いい匂い、優しい匂いが

あぁ、あ
くぅん

わ、わたし、奴隷です、ツクールの奴隷、どれいです、由美は奴隷です

いっちゃった言っちゃったよぅ、センセの前で目の前でいっちゃったよぅ

「由美さんが誰の奴隷、何の奴隷でもわたしは奴隷、由美さんのおもちゃ、そうでしょ?」

せ、センセ

ど、どうしてそんな顔、そんなそんなやさしぃかぉして…

びぅびぅびぅびぅ

は、はぃゆみ、ゆみ、由美はいいなり、つ、つくーるの、ツクールの奴隷です

「はい、わたしは、亜希子は由美さんのおもちゃ、由美さんの奴隷です」

あ、先生の薄ピンクの唇が

あ、くぅん

ね、ね、ね、も、もう一度

きす、きす、きす、キスしてぇセンセ…

わたし達はいつまでもそうして抱き合って
おたがいに自分が奴隷だって言ってはキス、うんキスをしたんだ

うん、優しいやさしい、キスキスキスをしたんだ

うん、うん由美、由美の一番幸せな夜だった

うん、奴隷の夜だった

うん、セイギの夜だった

おやすみなさい


                       セイギ の よる

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セイギの方も着々と進んでおりますですね。
Enneさんの筆にかかると、由美ちゃんがすごく生き生きしているのがたまらない魅力です。
きっかけは私の作品ですけれど、セイギの方に関してはもうEnneさんの世界になっているので、私もすごく新鮮な気持ちで読ませていただいておりますです。
由美ちゃんと芹蔵センセの目くるめく甘い世界。
これからも楽しみにしております。
また、g-thanさんが素晴らしいセンセのイラストを描いてくださいましたですね。
すごく魅力的でたまりません。ww
g-thanさん、Enneさん、ありがとうございました。

善悪(?)着々と計画が進行してますね。お互いに強力な戦力増強に努めていて萌え萌えなストーリーはナイスです。
それにしても両陣営の様子を読んでいくと、とあるゲームが連想されますね。
互いに領土を拡大して戦力(人員)を増やし、時には相手側に妨害工作を仕掛けて人員を揃えたら兵士(バーサーカー状態ですが)を差し向ける・・・まさに「ポピュラス」です。
久しぶりにやってみようっと(メガドラを引っぱり出すオイラ)

完璧ですねえ(笑)
次は芹蔵センセの内面をもっと見てみたい気がします。
馴れ初めから今に至るまで(笑)

舞方 様>先生はレオタっぽい衣装ということで、私なりに頑張ってみました。無理やり言いなりにされてしまうお話というのは、ともすれば雰囲気が
暗い内容となってしまいそうなところですね。
それを独特の語り口で、そう思わせないように仕向けてるのが良いと思います。
卍 様>ポピュラスですか~プレイはしたことはありませんが
ゲームは存じております。
通りすがりのMCマニア 様>先生の初洗脳シーンは私も気になりますね。
Enneさんいかがでしょうか。

皆様、閲覧と、コメントを有難うございます。
舞方さん>多少見れる物になっているのなら元ネタがよいってことでしょうw
そして、芹蔵センセのお姿は…もう言葉なんか無用ですねw
卍様>一度プレイして、天災ばっか起こしたような気がしますw
残念ながら私が書く分では神様の視点は書かれずにいくかと。
神様なんか知らないわってアマアマの人か、ヒトに立ち混じって満足してる
某神様しか書かないかと思うんで(苦笑
MCマニア様>通りすがっていただき感謝です
んーセンセ側を気合入れて書くと、きっと重めになるかとw
だので、続きがあっても、あまりセンセは語らないで、由美ちゃんのおもちゃに
されてるのが楽しげと思いませんか?w
g-thanさん>センセのお姿には本当に、言葉もございません
由美ちゃんよかったねぇ、こんなのがおもちゃでさ?(w
では皆様、需要があるようでしたらまた。
プロフィール

g-than

Author:g-than

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