定番っぽい・・・(2)

勢いが続くまでいつもと違う更新方法を試してみましたが、さすがに画像を増やすたびに下に伸びすぎるのはいかがなものかと思い、もう一つ立ててみました。
(2枚増えてます)

「或徒!」  「或徒ちゃん!」

駆けつけた栗栖と愛流はその信じられない光景に愕然とした。

それは、今まさにシルヴィーのブレードが目にも止まらぬ速さで、
或徒を水晶ごと砕かんと振り下ろされる瞬間を目の前にしたからだ。

二人が言い終わるか終らないかの一瞬、
その丈3mはある水晶は目の前で粉々に…!

「あはははっ!これがお前達の末路だ。
次は青いのか、黄色いのか?誰でもいいぞ。かかって来な」

絶望・・・いや、二人が呆然としていたのは、それが理由ではない。

「栗栖ちゃん、あれ」

愛流は指差した方向に血塗れの体が横たわるのを認めた。

確かに出血は尋常ではなかったが、幸い四肢は無事のようだ。

「何だと!?確かに水晶ごとお前を・・・」

シルヴィーは驚きを隠せなかった。




だが、倒れた或徒をじっと見つめるシルヴィーの眼差しはその理由を察知した。

「シンザファントムを食らう瞬間、こいつは自分の身体を無意識の内に大気のシールドで水晶との間にわずかだが隙間を設けた。ということか」

そして一瞬フッと微笑むと、その場で踵を返しその場を立ち去るシルヴィー。

「なるほどな、味な真似を」

それを制止しようとシルヴィーを追う栗栖と愛流。このまま追っても勝てる見込みなど無いと理解してはいるのだが、二人は追わないわけには行かなかった。

「待ちなさい!」「逃げるんか?」

それ故、振り向くシルヴィーの鋭い目に睨まれた二人は、結局その場で立ち止まってしまうのだった。

「私は弱い奴が嫌いだ・・・そして、こいつは弱い。
だが、叩いても叩いても潰れないこいつの強さは本物だと私は認める。次に会うときが楽しみだよ。」

そういい残すと、一迅の風と共にその姿はいずこかへと消えてしまった。

一時の時間シルヴィーが消えたことに気付いた栗栖と愛流は気を失ったままの或徒に向かって駆け出した。
そして彼女を抱き起こすと、その生存に安堵し思わず涙ぐむのだった。



・・・・シルヴィー帰還後の本部。

総統への報告を済ませたシルヴィーの前方から見慣れない女性が向かってきた。
顔の下半分をヴェールで隠したその女性は丁寧に会釈をし、自分の名を名乗る。

「お初にお目にかかります、この度S.S.Bに配属された神彌弥と申します。お姿から戦闘隊長のシルヴィー様とお見受けいたしましたが?」

この物腰の柔らかい女性の態度に一瞬腰が引けそうになったシルヴィー。そういえば近々新たな幹部候補を他組織から引き抜いたと言う話を総統から聞いていた事を思い出していた。


「貴様が神彌弥か。総統もよりによって、こんなヤワな娘を幹部候補にするとはな。」

「ふふ・・・、先程の戦い。一部始終を拝見させて頂きました。あなたの強さは認めますが、あそこで彼女達を見逃すのは、いささか甘いのではなくて?」

今までどの部下からも畏怖の目で恐れられたシルヴィーにとって、初対面から淡々と好き放題に意見を述べる神彌弥。さすがにシルヴィーも声を荒げてしまう。

「知った風な事を!総統の方針はX-fixの早期壊滅ではない。"世界征服"という一見滑稽な目標を実現する為には奴らに抵抗しても無駄だと言う事を、時間を掛けて思い知らせるのが一番確実なのだ」

「ええ、それは存じております。私もこれから私なりに策を考えております。シルヴィー様とは違うやり方でね」

「面白い、だがくれぐれも私の邪魔だけはするなよ。障害となったときは例え味方とはいえ容赦はせぬからな」

そう吐き捨てると、シルヴィーは自信たっぷりに笑いながらその場を後にするのだった。

(彼女は根っからの戦士なのですね。しかし、成長した敵に足元をすくわれる事が無い様。ふふふ・・・)

神彌弥はそんな事を思いながら「魂の泉」計画の立案に思いをはせるのだった。

END

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ふぅ~、なんとか命だけは助かりましたね。まあ、過去の話と思っていたので何とかなるかもとも思ってましたよ←(本当に~?)
先の展開も気になりますが、私はシルヴィーはファイター系と勝手に思っていたので、このような技が使えたのには驚きです。当時のS・S・Bは魔剣士を想定していたのかな?

或徒ちゃん敗北の図ですね。
ここから這い上がるのも正義のいいところ。
どこかのおやっさんが鉄球振り回して特訓してくれるでしょう。(笑)
強くなった或徒ちゃんが、再度シルヴィーに挑戦・・・できないんでしょうね。
このあとシルヴィーはfixへ・・・ですよね?

敗北から特訓へと流れたら…なぜか由美子さんが鬼教官(軍曹でも化)になってびしばしやっている図が…エイミーさんになってからの攻撃性がここで表れていたりしてという妄想の図みたいな感じですね

「味な真似を・・・」
いいセリフですね。
或徒ちゃんぼろぼろですなぁ。
ともあれ一連のストーリーお疲れ様でした。

むぅぅ~(聖闘○聖矢風に)本当に味な真似を・・・て、どちらもさすがですね。
シルヴィーさん、根っからの戦士ですね、カッコイイです~。S・S・Bは寛容な雰囲気がありますので、シルヴィーさんが咎められることはないでしょうね。
あと個人的には「なるほどな、味な真似を」のセリフは、「シンザファントムを・・・」の前にきた方がいい気がしました。

失礼しました。
今日で終わりだったんですね。
神彌弥さん登場&シルヴィーの高笑い。
微笑みではなく高笑いシーンはg-thanさんでは珍しいのではないでしょうか。
なかなか可愛らしいシルヴィーさんだ。ww

いやいや豪快な姉御キャラですね。冷酷そうに見えて、大雑把かと思えば、わりと部下想いな人なのかもしれませんね(聖○士聖矢なら、タウルスのアルデバラン?)
今度は彼女が倒された回の話を見たいものです。

卍 様>剣でのガチンコ攻めは顔に傷を付けられる前に済ませていたもので
お見せ出来ませんでした(描けないだけと言う話も・・・)姉御キャラになってしまったのは、この時点での副官であるクインス(官子)を意識してたら、こういうキャラに仕上がってしまいました。やはり実際にストーリーでキャラを遊ばせる事は必要ですね。
舞方 様>高笑い=大きな自信のあらわれ。と思い、大げさに描いてみました。
ラストは初代幹部&二代目幹部の絡みを描いておきたかったんです。
滅多に幹部同士の接触が無い組織ですから。
漆黒の戦乙女 様>昭和風特訓の図も面白そうですね。由美子さんが操縦する重機(大型特殊免許持ってるのか?)から繰り出される鉄球攻撃。
「これをシルヴィーの攻撃だと思って掛かってきなさい!」
と言う図が浮かびます(笑)あるいは崖の上から大岩が次々と・・・(以下略)
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