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クリスマス(後編)

xmas3_1「洗脳されてたといっても、これじゃみんな
に合わせる顔が無いわ。でも・・・
会いたい!」

そう決心して携帯のボタンに手をやるがどうし
ても押すことが出来ない。
今戻った所で昔の関係に戻れるはずなど無い
ことを一番理解していたのが他ならぬ由美子
自身だったからだ。
「今の私は誰なの?由美子・・・それともエイミー?
誰だったとしてもこの街に私の居場所なんてもう無いのかもね」

もう何時間この寒空の中を彷徨ったのだろうか、人通りはまばらになり
辺りには終電に間に合わなかったであろう酩酊した状態で座り込んでいる影
ばかりになっていた。

前方から歩いてくる人影とぶつかった由美子は、相手が声を上げるよりも
早く口を開け。

「邪魔よ、どきなさい!この蛆虫。」

由美子は一瞬自分が発した言葉を疑ってしまった。
「私、何言ってるの?」

xmas3_212月25日早朝、SSB本部への隠し通用口。
そこには疲れ果てた表情の由美子の姿があった。

「早かったじゃないですか?エイ・・・いえ由美子さん。
もっとゆっくりしてても良かったのにぃ」

相変わらず明るい口調で話す官子に対して気だるい表情で

「私、分かったの。もう戻れないんだって。だって、これまで栗栖ちゃんたちを苦しめてきた私が、今更どんな顔して戻れるって言うのよ!」


「戻った所であの子達を精神的に追い詰めるだけだわ。それならいっそのこと・・・
戻してくれる?エイミーに・・・。」

官子は一瞬驚いたが、軽くうなずくとその胸の谷間に埋め込まれている水晶を輝かせた。

xmas3_3「まったくアナタのおかげで余計な人員を使わせてくれて。この貸しは高く
つきますわよ。」

横の繋がりと言う物があまり無いこの組織において珍しくエイミーと神彌弥が
談笑していた。
その周りには彼女達の部下がクリスマスパーティさながらに各々楽しんでいる。

「ホントに帰ってくるなんて、でも私の読み通りね。でも賭けとしてはちょっと危険だったかな」


「エイミー様ホント心配性ですうちの洗脳はそんなにやわじゃないですよ~」

「ふふっだってわたしが作ったシステムじゃないもん」
「自己催眠までかけてお膳立てするなんて手の込んだ事を・・・」

結局の所、神彌弥と官子はエイミーの洗脳強度テストに付き合わされていたのだ。
もし洗脳が解けた場合の対策も必要になってくるだろうということで。

「じゃ官子!」
「はい、エイミー様」
「メリークリスマス」
「メリークリスマス、お帰りなさいエイミー様♪」

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非公開コメント

No title

クリスマス三部作、完結おめでとうございます。
あれ?悪の組織の話のはずなのに、心温まるエンドになってる?(笑

No title

なるほどー!
そういう訳だったのですか。
g-thanさんの発想の豊かさには驚きますね。
洗脳が解けても結局行き場が無くて戻ってくるというのは萌えですね。
自ら戻るだけに以前よりもっと邪悪になったりして。(笑)
ともあれ完結ご苦労様でした。

No title

むっふ~、私の読みは40%くらいしか当たらなかった。ただ前回紹介した「ウェイカー」ほど悲惨じゃなかったので一安心です。・・・でも不安もあります。今後g_thanさんが、正義側とエイミーさんの絡みを書くのならエイミー敗北のネタは書かないで欲しい。なぜなら他の作品でやたらと多い「洗脳は解けるが、そのまま死亡」は私的にはキツイからです。
「うう・・・御免なさい・・・私のせいで・・・」
「私が・・・死ぬ位じゃ、償いには・・・ならないけど・・・」
「こんな・・・私の事は・・・もう・・・忘れて・・・」
と言うセリフや、アジトから脱出する際に
「私がここで時間を稼ぐから・・・」
「この脱出ポットで逃げなさい(自分の分はない)」
「あうっ!」←(生き残っていた敵の残党に撃たれる)
非常に多いシチェーションですが、私はあまり好きではありません。
わりとほのぼのなENDでよかったです。新年度になっても頑張ってください。
ゲーム紹介番外編
以前紹介した「妖魔受胎」ですが、(女性キャラの)操りシーンがゼロ。(号泣)

No title

結局テストだったわけですね、自ら体を張って行うとはさすが職人(おいおい)
しかしこの手はシルビィー奪還計画でも使えますな^^自己催眠をかけて潜入時間がきたら解けるようにしておいて作戦実行ってとこで。
しかし最後全員だすためになんか漫画チックなかわいい絵になってましたね
しかし・・・・総統も出たらいいのにパーティー。
新年もがんばってください楽しみにしてます。
僕も春には最初のふるいおとしの試験が・・・・・・・(汗)

No title

宴も果てて
エイミーの配下である彼女は後片付けをしながら、ふと床に落ちた紙片に気がついた
見たことのない字体でなにやら走り書きのようなメモが…
『1案…洗…が解けきらぬまま、…IX復帰…密かにこちらに連絡を取ってくる…
    (長くなる…年内どころか何時終わるか不明)
 2案…ふらふら彷徨…子に迎えられる…
    (らしくもあるが、X’ma…に相応し……?)』
判読不明なメモには覚書を否定したらしい真っ赤なX印とgという署名のようにも見えるものが…
「g…そんなヒトいたっけ?ま、いいか、気にしない気にしない」
さいわいにも細かいことにこだわらない彼女はメモを破り捨てて、後片付けを続けた。

No title

ニシガハチ 様>当初は鬱エンドになりそうだったのですが、クリスマス的
お祭話ということでハッピーになってます。
これで心置きなく戦える?かな。
舞方 様>由美子さんの意識は残ってはいるのでしょうが、何かの刺激が
無い限り決して表には出ないのでしょう。
隠れた形での影響としてはX-fixのお嬢さんが遠慮なく戦ってくれるように
より過激な手段に訴えてくるというのはいいかなあと思います。
卍 様>このお話に終わりを作っていいものかが悩みですが、やはり悪が
勝つべきなのでしょう(笑)
卍さんのパターンは泣けてしまうENDですね。好きではありますが
確かにきついです。
あぼぼ 様>この手は今後使えるかどうか考えての事というのは
思ってました。潜入するにはちょうどいいですし。
「全員出すために」はそうですね、頭を大きくしないと表情が見えにくいと
思いまして・・・。あと総統は「声はすれども姿は見えず」です。
ふるい落しというのがあるんですね、厳しいとは思いますが陰ながら
応援しております。
七誌 様>これって私の覚え書きでしょうか?
いつの間に・・・とりあえず処分されて何より何よりです。
もしかして見られたかもと想像してみます(笑)

No title

感想がうまくまとまらず、しばしROMっておりました。
「帰るべき場所をなくした由美子は、悲しみの余り・・・(-人-)ナムナム」みたいな終わり方じゃなくて、ホッとしました。
悪の組織がクリスマスパーティしても良いと思います。実を言うと、うちで書いてる小説も、当初はエピローグでこれをやるつもりでした(^^;)今は「完結編ができるのは年明けになりそうだから、違う展開を・・・」と考えております。

No title

蟻康 様>鬱エンドにしなくて良かったと、私もホッと胸を撫で下ろしています。
ネタがネタでも悪方向に幸せになればいいですよね。
そういうファンタジーですから。
今年一杯にもう一本出来るかどうか(笑)
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